小倉優子はやっぱり賢い? YouTuberの台頭で芸能人に求められる「セカンドキャリア」と「品格」
小倉優子さんが有名大学に合格したと発表された。おめでとうございます。番組企画で第1志望に掲げていた早稲田は残念だったものの、白百合女子大学からうれしい通知が届いた(学習院女子大学にも補欠合格している)。芸能活動と子育てを両立しながら難関大学に挑んだ心身の強靭さに、尊敬と称賛の声が集まっている。
【写真10枚】おそるおそる合否を確認する「小倉優子」 39歳とは思えない「こりん星復活コスチューム」も披露
早稲田は不合格だったとはいえ、やっぱり彼女は実に賢い。というのは、常に自分のポジショニングと、セカンドキャリアを見据えているといえるからだ。
今や呪われたベストマザー賞だが、ゆうこりんも2014年の受賞者の一人。当時の「良き母」は、芸能界でも活躍して美貌を保ちながら、彩り豊かなお弁当の写真や子ども用品のプロデュースをブログやマスメディアで発信、ワイドショーでは主婦目線でコメント。そういうイメージが固定されていたのではないだろうか。
しかしそうしたママタレばかりが増えた結果、美貌と料理とプロデュース業以外の強みが求められるようになった。主婦層の好感度を狙うなら当たり障りない物言いに徹するしかなく、キャラの立て方も難しい。しかもゆうこりんは2回離婚しており、彼女側に問題があるのではと言われることも多かった。その中で、「学歴」に目をつけたのはさすがだと思うのだ。
今までも、何かと資格を取りたがる女性タレントは多かった。ただそうした女性たちの多くは、食育インストラクターとか色彩検定とか、通信教育や在宅受験で取れるものに絞っていた印象が強い。けれども大学受験は一発勝負、受験会場に本人が出向かないと始まらない。勉強だけでも大変なのに、不合格なら好奇の目にさらされる。そうしたリスクがあるからこそママタレ界の中で空いていたポジションに、ここが勝機だと飛び込んだゆうこりんのタフさは相当なものである。しかも「有名人枠」と揶揄されるAO方式ではなく、一般受験というのもこだわりを感じる。
思えば芦田愛菜さんの有名校進学は話題になったが、彼女と同時期に活躍した谷花音さんや鈴木福さんといった若手俳優たちも大学進学を報じられている。昔は売れっ子なら、進学よりも芸の道を極めるという姿勢が美談になったものだが、今や若手ほど芸能一本でいく怖さを身に染みてわかっている証しではないだろうか。ゆうこりんに限らず、これからは有名タレントほど、芸能以外のセカンドキャリアを考える時代になるのだろう。
次ページ:再生数至上主義のYouTuberたちによって見えてきた「芸能人としての条件」
[1/2ページ]