「Colabo問題」“8000万円カンパ法廷闘争”がスタート 仁藤夢乃氏につきまとったYouTuberには接近禁止命令
法廷に響きわたった「僕」の訴え
「僕はインターネットで『暇空茜』を名乗る一般人です。 僕は市民運動家でもなければ、市民オンブズマンでもありません。 僕はただの、漫画とゲームとアニメを愛するオタクです。僕はひょんなきっかけから、仁藤夢乃さんが代表を務める一般社団法人Colaboが、東京都から若年被害女性等支援事業という事業を受託していて、その会計や活動内容に不正の疑いがあることを見つけました」
静まり返る法廷で響きわたる「僕」の思い。ゆっくりと、向かい合う被告席に目をやりながら文書を読み上げていく渥美氏の語りは、「青年の主張」を聞いているようだ。
「当然、僕は、この不正の疑いを追及しようとしました。しかし、都庁の担当職員に問い合わせてもはぐらかされ、都議会に陳情を出しても断られ、市民オンブズマンは頼りにならず、住民監査請求をするしか手がありませんでした」
義憤にかられて都に不正を訴えたものの、無視されたため、水原氏はここまで突き進んできたと訴えるのである。水原氏が起こした住民監査請求に対し、都は3月3日、Colaboの主張する令和3年度の事業経費のうち約192万円分を経費として認めない判断を示した。だが、水原氏は〈その内容は、1人当たり8000円を超える食事代や、1万6000円を超える宿泊費を事業の経費として認め、Colaboに返金を求めないなど、到底、適切とは思えない公金の使い方を不問とするもの〉(意見陳述より)と憤っており、徹底抗戦の構えである。
そんな水原氏に注目するのが、26万を超えるTwitterフォロワーだ。水原氏が彼らに呼びかけたカンパはすでに8000万円を突破。潤沢な資金と“暇”があるからこそ、たった一人でこの戦いに挑めるわけである。
歌舞伎町で起きている“場外乱闘”
そんな水原氏サイドの動きに対し、Colabo代表のフェミニスト活動家・仁藤夢乃氏も「キモい」と感情を爆発させながら、一歩も引かない構えだ。仁藤氏側も裁判闘争の資金カンパを募っているが、こちらは額が公表されていないため、どのくらい集まっているかは不明である。
懸念されるのは、両者の争いが“場外乱闘”にまで発展していることだ。Colaboは歌舞伎町の新宿区役所前に相談スペースとして大型バスを配置し、行き場を失った少女らに声かけする「アウトリーチ活動」をメインの活動としているが、活動日になると、バス周辺に現れる「反Colabo」を掲げるYouTuberが活動を妨害し、Colabo側とトラブルになっていた。なお、水原氏はこの妨害活動には一切関わっておらず、やめるように呼びかけている。
実際にどんな妨害活動が行われているのか。双方のTwitterにアップされた動画には、狭い路上などで男女が言い争う様子が映っている。
歌舞伎町の中心部に向かって歩き出す仁藤氏らに、「東京都に領収書出す義務あるでしょ」などと言いながらつきまとう数人のYouTubeたち。「やめてください、触らないで」と声を荒らげる仁藤氏に「触ってないですよ」と男性YouTuberは笑いながら返している。双方とも、“証拠”をおさめようと、相手にスマホを向けるなど必死だ。
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