「教団の資産をカルト被害者に寄付したい」 大川隆法の長男が語る相続問題

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「カルト被害に遭った方々に返金したい」

 愛憎半ばする感情からか、時に露悪的な口ぶりで語る彼は、相続について具体的に弁護士と相談中だとも明かす。

「16年ごろ、隆法の年収欄に5億円と書かれた書類を見たことがある。幸福の科学からの給料分をそう設定したのだと思いますが、父の莫大な個人資産の相続については、しっかり権利を主張しようと思っています。また教団には不動産などを合わせて2千億円近い資産があるといわれています。可能性は低いですが、私が総裁の後継指名を受けたなら、宗教法人を解散して不動産などの資産を売り払い、カルトの被害に遭った方々に返金したいです」

資産の大半は教団に寄付されている?

 興味深いことに、直近に発売された大川総裁による句集『神は詩(うた)う』には、こんな記述が見受けられる。

〈印税等七億数千万寄附する 日本一バカな教祖は私なり/☆何に使われるかは定かならず。十億円を超えた年もあった〉

 ギネス記録を持つほど著作を乱発していた大川総裁にとって、個人資産に占める印税のウエートは大きい。それを寄付したというのは何を意味するのか。

 宗教ジャーナリストの藤倉善郎氏はこう語る。

「隆法氏が遺産を長男の宏洋氏など子供たちに渡したくないと考え、生前、教団に寄付していた可能性はあります。すでに資産の大半を寄付に回してしまっていてもおかしくない。そもそも隆法氏の資産は個人的なものであっても課税のない教団名義にしているものがあるはずで、後継の座を射止めることができれば、遺された財産をまんまと手にすることができる。ゆえに後継者争いと相続争いは、互いに密接に絡み合っているといえます」

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