1番・ヌートバーを見て思うこと【柴田勲のセブンアイズ】
大谷が“おいしいとこ取り”
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)東京プール・1次ラウンドで日本が12日、オーストラリアを7対1で破り、4戦全勝で1位突破した。
4連戦は終わってみれば、大谷翔平(エンゼルス)のワンマンショーだった。
【写真を見る】アメリカ人の父と日本人の母を持つ「ヌートバー」
オーストラリア戦では1回無死一、二塁のチャンスでウィル・シェリフの2球目のカーブを完璧に捉えた。右翼席の大谷自身が写る看板を直撃、推定飛距離140メートルの先制3ランはまさに規格外の一発だった。これでチームに勢いをもたらした。
今回のWBCは前評判通りに「二刀流」大谷が主役になっている。4試合連続で計8打点をマークしているが、1番ラーズ・ヌートバー(カージナルス)・2番近藤健介(ソフトバンク)のコンビがチャンスを作って大谷に打席を回している。大谷の打棒を演出しているといえる。
大谷自身もこう語っていた。
「ほとんどの確率でランナーがいる状態で回してもらっているので、自分の仕事としては(走者を)かえすことを意識して打席に立っています」
大谷、結果として、いわゆる“おいしいとこ取り”している。もちろん、実力があってこそ好機をモノにできる。
[1/3ページ]