「R-1グランプリ」の苦境 関係者は「人材も払底で関西ローカルに戻したほうが良いかも」

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審査の問題点

 M-1は山田邦子(62)を新しい審査員に迎えて話題を呼んだ。プロデューサーは「本来ならR-1が山田さんを招聘して注目を集めるべきでした」と言う。

「やらせ疑惑では、一部の視聴者が『R-1の審査を信頼していない』可能性が浮かび上がりました。これを“素人のデタラメな批判”だとは思いません。M-1に比べると、R-1の審査は問題があります。例えばマヂカルラブリーの野田クリスタルさん(36)やハリウッドザコシショウさん(49)は芸風が個性的です。果たして2人に客観的な批評が可能なのかと疑問視している視聴者はいるはずです」(同・関係者)

 一方、小籔千豊(49)、バカリズム(47)、そして陣内智則の批評眼は信用できるという。

「とはいえ、バカリズムさんと陣内さんにも問題があります。他の審査員が出さない80点台を連発してしまうのです。おまけにバカリズムさんは自分に似た芸に厳しく、陣内さんは逆に甘いところがあるように思えます。いずれにしても、M-1の審査に比べると、R-1の審査はツッコミどころが多い印象です」(同・関係者)

人材の払底

 両極端な審査結果になってしまったのは、カベポスターの永見大吾(33)だ。野田クリスタルと小籔千豊が出場者の中で最高点をつけたのに対し、バカリズムと陣内智則は最低点をつけた。

「漫才は型があるので、素人でも客観的な比較が可能です。一方、ピン芸は多種多様なので、プロの芸人が審査員であっても、“自分の趣味に合う、合わない”という判断要素が顔を出してしまうのかもしれません。とはいえ、視聴者が『コンビ芸よりピン芸のほうが審査は難しいよね』などと理解を示すはずもありません。今回のように極端な結果が放送されてしまうと、視聴者のR-1に対する信頼度は下がる一方でしょう」(同・関係者)

 先に司会や審査員の“豪華さ”を比較したが、それは出場者にも当てはまる。R-1の第1回(2002年)に挑戦したのは、陣内智則、友近(49)、オール阪神(66)、浅越ゴエ(49)、ケンドーコバヤシ(50)、そして優勝がだいたひかる(49)という顔ぶれだった。

「今回、優勝した田津原理音さんに全く罪はありませんが、少し知名度が低すぎました。19年は粗品さん、20年は野田クリスタルさんと、M-1の優勝者が優勝するという“奇手”で話題性を保ちましたが、ここに来てやはり人材が払底しているのではないかという印象を強く持ちました」(同・関係者)

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