北島三郎が事務所の規模を縮小へ 事実上の“終活”の声も…背景に体調不良が
実力派の中堅、若手にヒット曲が出ず
振り返れば北島は、出場49回という偉業を達成した平成25年を最後に、NHK紅白歌合戦からの“卒業”を宣言した。
「あの頃から、本人は引退に向けた準備を始めていたのかもしれません。2年後には通算4578回に達し、昭和43年から続く芝居と歌の座長公演にピリオドを打ちましたし、昨年には名古屋や大阪、福岡でファイナルステージを開催した。最終公演は思い入れのある東京・明治座が会場でした」
大劇場での数日に及ぶ公演としては最後のコンサートだったが、ファンの高齢化も影響したのか観客席には空席が目立ったという。
芸能デスクが解説する。
「北島の終活は、衰退が著しい演歌界の現状を象徴しているようにも見えます。紅白からは北島だけでなく、森進一(75)や五木ひろし(74)、美川憲一(76)、細川たかし(72)、八代亜紀(72)、小林幸子(69)といった大物らが姿を消していますから」
“演歌第7世代”と呼ばれる若手も、少しずつ登場してはいるが、
「スターの氷川きよし(45)は昨年限りで活動を休止していますし、彼に続くべき辰巳ゆうと(25)、真田ナオキ(33)、田中あいみ(22)といった実力派の中堅・若手には、いまだこれというヒット曲がありません。日本レコード大賞で最優秀新人賞などを受けたりしてはいますが、一般的な知名度はまだまだ低いと言わざるを得ません」
昭和、平成、令和と歌い続けた、サブちゃんの穴はあまりに大きいか――。