東京新聞・望月衣塑子氏は「記者」なのか「活動家」なのか 法務大臣会見で目撃した“偏り”
齋藤健法務大臣の定例会見に参加する東京新聞・望月衣塑子記者の質問内容が、「すさまじい」と省内で話題になっている。毎回、入管法改正問題ワンイシューで、自分の"意見"を織り交ぜながらしつこく質問するというのだ。同業者からの評判はすこぶる悪く、「質問が偏っている」「自分のアピールのために会見を利用している」などとボロクソ。「活動家にしか見えない」という声まで……。実態はどうなのか。大臣会見に行って見てきた。
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【写真】法務大臣会見で”挙手”し続ける望月記者。ティックトッカーとして、スマホ撮影も怠らない
ゴロゴロ、ゴロゴロ……
大臣たちは毎週火曜日、金曜日の午前中、総理官邸や国会議事堂で開かれる閣議に出た後、定例記者会見を開く。
2月24日の開始予定は10時40分、場所は法務省19階の会見室だった。各社、5分くらい前のギリギリのタイミングで20階の記者室から降りてくる。次々と席が埋まっていくなか、望月氏はなかなか現れなかった。昨年末くらいから皆勤賞に近い出席率と聞いていたが、今日は休みか……。
そう思った刹那だった。
ゴロゴロ、ゴロゴロ……。現れたのは、おしゃれなキャリーバッグを引いた望月氏である。ご存知ない方のために説明すると、キャリーバックは彼女の“代名詞”。菅官房長官の会見で注目されていた頃から、ゴロゴロ音を立てながら颯爽と会見場に登場する姿は記者たちの間で語り草になっていた。
それにしてもすごい荷物だ。クリスチャン・ルブタンのトートバックも抱えているが、パンパンに物が溢れかえっている。
ティックトッカー
取材の7つ道具でも入っているのだろうかーー。観察していると、まず彼女が取り出したのはスマホスタンドだった。慣れた手つきで画面を大臣の立ち位置に合わせ始める。
実は望月氏はティックトッカーでもあるのだ。彼女はこうして自分が質問するところを撮影し、後で、「会見に行って質問してきました」と報告する自撮り映像と合わせて配信する。
はたして、今日はどんな質問を繰り出すのか。やがて、「大臣、入りまーす」という職員の掛け声がかかり、閣議から戻ってきた斉藤大臣が入ってきた。
「今朝の閣議におきまして、法務省案件はありませんでした」
今日は大臣からの報告はなし。すぐに質疑に移った。当月の幹事社が最初に質問するのがならわしで、まず時事通信記者が、出入国在留管理庁がウクライナ避難民に対する生活費の支給の期間を1年延長すると発表したことについて大臣の見解を聞いた。
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