都内のタワマンに家賃を払わず住み続け、福島県から訴えられている原発避難民 事態は昨年より悪化していた
裁判は続く
「残る2世帯については和解が成立しました。すでに転居していただき、支払いについても分割納入で行われています」
賠償命令が下った2世帯は、精神的苦痛を受けたとして1000万円の損害賠償を求めた反訴請求もしていたが、それも棄却された。これで一件落着ということだろうか。
「いえ、聞くところによると、判決の下りた2世帯は控訴されるということですので……」
今も住み続けている1世帯はともかく、他の1世帯はすでに転居しているのに?
「都営住宅が当たって転居していただきましたが、未払い分については同意いただけないようです」
なぜだろうか。
「それはわかりません。控訴ということですと係争中になりますので、お答えしかねます」
住み続けている1世帯は、《退去まで毎月約6万5千円の支払い》も命じられている。これが家賃ということだろうか。
「家賃と共益費ということです。提訴した4世帯は、貸し付け契約も結んでおりませんので、倍額ではありません」
1LDKでも家賃20万円は当たり前のタワーマンションが建ち並ぶ湾岸エリアにあって、東雲住宅も地上36階建てのタワマンながら、月6万5000円とは格安だ。とはいえ東雲住宅の場合、1LDKで月1万7000円程度とされる。月6万5000円なら相当広いのだろうか。
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