ロシア軍、戦車大量損失の陰にウクライナ軍の電動自転車「アトム」、日産「ナバラ」の活躍…世界が驚いた技術力とは

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最後は士気

「SNSで公開されているロシア兵とウクライナ兵の顔を比べると、前者の表情は沈鬱で、後者の表情は豊かです。これはひとえに士気の違いでしょう。侵略戦争に正義はなく、ロシア兵は士気が上がりません。だから多大な損害を被ります。一方、祖国防衛という大義があるウクライナ兵は、不屈の闘志で戦うことができます。ロシア軍が大軍で襲いかかっても、ウクライナが持ちこたえた最大の理由でしょう」(同・軍事ジャーナリスト)

 1991年に起きた湾岸戦争では、ハイテク化されたアメリカ軍の圧倒的な強さが世界に衝撃を与えた。

 一方、ロシア・ウクライナ戦争では、ウクライナ軍がIT技術などを活用して奮戦を続けたことで世界に衝撃を与えた。民生品のレベルが格段に向上し、小国と大国における軍事技術の差が小さくなったのだ。

「軍隊におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)化とはどのようなものなのか、世界に先駈けてウクライナ軍が具現化したとも言えます。民生品と軍用品のクオリティに差がなくなれば、最後に命運を分けるのは兵士の士気です。世界の軍事関係者は士気の重要性に改めて気づかされたと言えるでしょう」(同・軍事ジャーナリスト)

註1:軍事データの出典は全て「ロシア軍とウクライナ軍では『巨人と少年』、両国の戦力を比較」(CNN.co.jp:2022年2月26日)より

註2:ウクライナ軍、電動バイクを投入 最高時速90キロの特注品で無音移動(Newsweek日本語電子版:2022年5月31日)

註3:ロシアのウクライナ侵攻に対抗するE-Bike・電動オートバイブランド「ELEEK」を解説(シクロライダー:2022年6月3日)

デイリー新潮編集部

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