“乗っ取り屋”「佐々木ベジ」に狙われた土木会社の“残酷物語” 苛烈な締め付けで退職者続出
承認スペース
18年1月、佐々木氏は「技研HD(ホールディングス)」を設立。100%子会社となった技研興業と入れ替わりに、技研HDが東証二部(現・スタンダード)に上場した。
「技研興業を完全な支配下に置くと、佐々木さんの締め付けはより苛烈さを増した。会計士に資金の流れを洗い出させ、経理を担当する管理本部も東京・杉並の本社から神田にある“フリージアビル”に移転させました」
挙げ句、承認を与えていない支出はすべて不正経理と決めつけられた。
「それでも、最終的に取引先への支払いや社員への賞与などは渋々ながら認めました。ただ、フリージアビル内に設けられた“承認スペース”に担当者を呼びつけ、承認を与えるまで延々と待機させるのです。それに異を唱えたプロパー役員の一人は佐々木さんから社員の面前で“この白髪ハゲ!”などと罵倒され、会社を去りました」(つづく) ※次回は3月16日配信
「週刊新潮」2023年3月9日号「MONEY」欄の有料版では、技研興業が佐々木ベジ氏によって支配される過程を詳報する。
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