好調「リバーサルオーケストラ」は“大人たちの青春ドラマ” 「スタンドUPスタート」と明暗を分けた3つの理由

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

4月からの水曜夜10時枠は女主人公たちの戦いに

 もっとも、両作品は間もなく終わり、4月から新しい作品が始まる。日本テレビの新作は芳根京子(26)が主演する「それってパクリじゃないですか?」。芳根が飲料メーカーの知的財産部員に扮し、商標乗っ取りや特許侵害などと戦う。

 これで同枠は北川景子(36)が主演した2016年の夏ドラマ「家売るオンナ」以来、28作連続で女性が主人公になる(ダブル主演を含む)。

 一方、フジが用意するのは波瑠(31)が主演する「わたしのお嫁くん」。ズボラ女性と家事力の高い男性が織りなすラブコメディーだ。相手役は高杉真宙(26)が務める。

 波瑠が演じるのは大手家電メーカーに勤務する営業部のエースだが、プライベートではズボラ。汚部屋で暮らしている。その部屋を高杉が演じる後輩部員とシェアすることに。その後輩は人並み外れた家事力を持っている。どんな暮らしになるのか。

 フジの同枠のドラマは5作目だが、女性を主人公とするのは初めて。日本テレビと働く女性が主人公という点で重なる。フジの一番のライバルはTBSから日本テレビに移りそうだ。

 今度は2つのドラマが共存できるのだろうか。

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。大学時代は放送局の学生AD。1990年のスポーツニッポン新聞社入社後は放送記者クラブに所属し、文化社会部記者と同専門委員として放送界のニュース全般やドラマレビュー、各局関係者や出演者のインタビューを書く。2010年の退社後は毎日新聞出版社「サンデー毎日」の編集次長などを務め、2019年に独立。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 3 4 5 次へ

[5/5ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。