好調「リバーサルオーケストラ」は“大人たちの青春ドラマ” 「スタンドUPスタート」と明暗を分けた3つの理由

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苦戦中の「スタンドUPスタート」

 2月22日の視聴率はコア2.5%、個人3.8%、世帯6.7%。プライム帯(19時~23時)に15本ある冬ドラマの中でコア(13~49歳の個人視聴率)が6位、個人全体は8位、世帯も8位だ。

 同じ時間帯で竜星涼(29)主演の「スタンドUPスタート」(フジ)も放送されているが、こちらは苦戦中。コアは14位、個人と世帯は最下位である。タイムシフト視聴率とTVerも振るわない。

 その第1の理由は、フジが水曜22時台にドラマ枠を設けてからまだ1年足らずで、視聴者の認知度が低いからだろう。

 第2にフジはこのドラマ枠を新設する際、若い男性をメインターゲットにするとしていたが、「水曜日のダウンタウン」(TBS)という強力なライバルの存在がある。10代から30代の男性に圧倒的な人気を誇り、この時間帯でのコア視聴率は断トツ。目下のところ、フジのライバルは日本テレビというより、TBSなのだ。

 第3は「スタンドUPスタート」の構成にあるのかも知れない。竜星が演じているのは人間の裏表を知り尽くした投資家・三星大陽。大陽はその経験や才能、情熱で他人の人生を立て直している。

 一方で、大陽の兄・大海(小泉孝太郎・44)が社長を務める三ツ星重工の社内事情や抗争も描かれている。原作に拘る必要はないものの、『週刊ヤングジャンプ』の原作漫画と同じく、大陽の活躍と救われる人たちの姿をより克明に描いたほうが良かった気がする。

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