好調「リバーサルオーケストラ」は“大人たちの青春ドラマ” 「スタンドUPスタート」と明暗を分けた3つの理由

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 日本テレビ「リバーサルオーケストラ」(水曜22時)が評判高い。視聴率も堅調。同じ時間帯にはフジテレビ「スタンドUPスタート」があるが、こちらの視聴率はかなり厳しい。2つのドラマが同じ時間帯で共存するのは難しいのか(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区、2月20~26日)。

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「リバーサルオーケストラ」。直訳すると、「管弦楽団の逆転」。このタイトルの通り、“ポンコツ”と揶揄されたオーケストラが、その汚名を返上するまでの軌跡が軽妙に描かれている。

 この作品を観ていると、胸が弾み、清々しい気分になる。それは大人たちによる青春ドラマだからだろう。

 主人公の元天才ヴァイオリニスト・谷岡初音(門脇麦・30)が所属する西さいたま市の「児玉交響楽団(玉響)」を、往年の青春ドラマの部活になぞらえると分かりやすい。落ちこぼれが集まったサッカー部やラグビー部である。

 青春ドラマのサッカー部やラグビー部には不良や留年組などクセ者が揃っていた。それは「児玉交響楽団」も同じ。けれど、青春ドラマの部員も団員も根はみんな良い奴で、どちらも仲間が苦境に陥ると、全力で助ける。

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