「ちむどんどん」の呪い? 竜星涼が連ドラ史上、不名誉な記録を達成 川口春奈の黒歴史は消滅へ
竜星に着いたイメージ
平均視聴率の歴代ワーストといえば、川口春奈が主演の「夫のカノジョ」(TBS・13年11月期)の3・8%である。「silent」の成功を見れば、彼女にとっては黒歴史と言っていい。
「最初が黒歴史でも、その後、成功すれば問題ありません。朝ドラ『ちむどんどん』(NHK)で兄妹役だった竜星と川口ですが、巡り合わせは真反対といっていい。『スタンドUPスタート』の竜星は気の毒ですね」
2010年、上野樹里が主演の「素直になれなくて」(フジ)で俳優デビューした竜星は、13年の戦隊シリーズ「獣電戦隊キョウリュウジャー」(テレビ朝日)で初主演。翌年に公開された劇場版で映画初主演を飾った。以来、183センチという高身長を活かしてパリコレに出演したり、ドラマでは「GTO」(第2期:フジ/カンテレ制作)で反町の生徒役をはじめ、「アンナチュラル」(TBS)、「昭和元禄落語心中」(NHK総合)など地道に演じてきた。
「彼の名をもっとも知らしめたのが、昨年の朝ドラ『ちむどんどん』でしょう。ヒロイン・黒島結菜の“ニーニー(兄)”を演じましたが、これが人柄はいいもののお金にいい加減で、何度も前借りと踏み倒しを繰り返し、黒島はじめ家族を苦しめてきました。話題となったネット民の“反省会”の俎上にもたびたび上がり、悪目立ちしてしまいました。そのイメージがドラマファンには根強く残っています。にもかかわらず、今回の『スタンドUPスタート』で演じているのは人助けで金策に走る起業家なのですから、“こいつは信用できない”という刷り込みからドラマにのめり込んでいけないのです」
そんなことあるのだろうか。
「ドラマを見ていない人には信じられないかもしれません。でも、放送中の大河『どうする家康』(NHK)の主要キャストが、今期の月9『女神の教室~リーガル青春白書~』(フジ)に出演する北川景子と山田裕貴、同じく『100万回言えばよかった』(TBS)の松山ケンイチとも被りました。視聴率的には大河の圧勝ですから、イメージはそちらに引きずられるため、民放側が大被害を被っています」
なぜフジは“ニーニー”を主演に据えたのだろう。
「オファーの時期的に、竜星のイメージがそれほど悪化するとは思えなかったかもしれませんが、ちゃんと仕切れるプロデューサーがいないでしょう。ドラマ部のトップや編成の研究不足、学習能力のなさから来たものだと思います」
竜星が一生懸命に演じていることは間違いない。
「役者についたイメージは、話題になったドラマほどなかなか消えませんからね。しばらくは役柄を選んだほうがいいかもしれません。それと、フジは水10枠をいつまで続けるのか、考えたほうがいいかもしれません」
4月期は波瑠が主演の「わたしのお嫁くん」だ。