大川隆法氏急逝 キリスト教徒になっていた前妻・きょう子さんは「子供たちのことが心配」「生きているうちに和解したかった。しかし……」

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三男は歌手になるため韓国へ

――教団の創設者で総裁の大川氏がいなくなると、今後、幸福の科学はどうなるのでしょうか。

きょう子:私は部外者ですから、差し控えたいと思います。

――兄姉間で遺産争いが起こるという声もあります。

きょう子:昨年、彼は大金を教団に寄付したらしいので、個人資産は中小企業の社長さんくらいではないかと思います。ですから、争いにはならないと思います。

――となると心配は?

きょう子:子供たちのことだけです。長女はもちろん、二男も離婚したと聞きます。三男は韓国に行ってしまったそうですし。

――それも宏洋氏のYouTubeで知ったのですか。

きょう子:先ほど申し上げた句集「魔境の中の光」にも書いてあるんです。《麻布生たちが歩いて行くのを見て、「君たちの先輩で東大法学部を出た三男が韓国で歌手デビューしたいんだって。どう思う。」と思わず聞いて見たかった》と。東大を出ましたが、離婚もして挫折も経験しているので、無事なのかどうか心配です。

――末っ子の次女は教団を出たそうですが?

きょう子:一般企業で働いていますが、父親が亡くなったのですから、精神的ダメージが大きいのではと心配しています。

――幸福の科学の立宗名誉補佐や幸福実現党の党首などを歴任したきょう子さんだが、12年に大川氏と離婚した。なお、大川氏は離婚直後に、教団職員で29歳年下の大川紫央氏と再婚している。きょう子さんは教団のあり方に疑問を感じ、長男の中学受験に失敗したことが家を出たきっかけだったと、かつて「週刊新潮」のインタビューに答えている。教団を出た次女とも連絡は取っていないのですか。

きょう子:私が家を出たのは10年以上前です。当時、彼女も携帯など持っていませんでしたから、電話番号もわかりません。ですから、弔問の受け付けの方にお願いしてきたんです。なんとか連絡をつけていただきたい、と。

和解したかった

――するとここで、きょう子さんが突然、涙声になった。

きょう子:私は夫が生きているうちに謝りたかった。教団を出てから私はキリスト教のイエズス会で勉強していますが、改めて自分がどれほど未熟だったか気づかされたのです。

――どういうことですか。

きょう子:私はもともと宗教に興味があり、それがきっかけで夫とも知り合い結婚しました。でも、宗教のことなど本当は知らなかったのです。私は子供の教育に熱心すぎて、彼の宗教家としての活動を邪魔していたのかもしれません。宗教家というのは死ぬまで悪魔と戦うものなのだそうです。それを邪魔した私を許してくれていた。離婚後は教団を敵に回すようなことも話してきました。それらを生きているうちに謝り、和解したかった。

――大川氏はきょう子さんを“文殊菩薩の生まれ変わり”としてきた。しかし、彼女が教団を出た離婚直前、大川氏は一夫多妻を唱え、“悪妻封印祈願”まで行い、彼女の守護霊が“霊言”に呼び出され、悪魔と罵倒されたことなども明かしていた。

きょう子:当時は私たち2人が悪魔に負けていたのだと思います。夫婦一緒に負けたんです。それを彼1人の責任にしてしまったのです。

――ひょっとして、教団に戻る気なのですか。

きょう子:いえ、私はカトリックの信者でいるつもりです。ただ、今は教団に対して敵対的な気持ちはありません。ですから、なんとか子供たちと連絡が取れるようにしてほしいのです。

デイリー新潮編集部

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