「文化庁芸術祭」終了に“伝統芸能”が猛反発 「伝統文化の継承と発展を阻害」
「稼げる文化芸術を作らない限り…」
さらに、終了が決まった芸術祭はこれだけではない。過去25年にわたってマンガやアニメ、メディアアートなどの従事者たちを顕彰してきた「文化庁メディア芸術祭」も昨年の開催が最後とされている。
「海外のファンも注目するイベントでした。こちらも終了を惜しむ声があちこちから上がっていますが、文化庁は終了の理由を“すでに歴史的な役割を終えた”と説明しています」
文科省関係者の解説。
「一連の決定は、2年前に文化庁長官に就任した作曲家の都倉俊一氏(74)の意向が反映されたものと見られています。長官は“稼げる文化芸術を作らない限り、文化立国など標榜できない”が持論。伝統芸能も例外ではなく、ドラスティックな改革が必要と考えており、自身の講演会でも同様の主張を繰り返していますからね」
文化庁に真意を尋ねると、
「担当者が不在のため回答できない」
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