「文化庁芸術祭」終了に“伝統芸能”が猛反発 「伝統文化の継承と発展を阻害」
戦後日本の芸術活動を支えてきたひとつが「文化庁芸術祭」だ。昭和21年秋に文部省(当時)の旗振りでスタートし、演劇をはじめ、音楽、舞踊、大衆芸能、テレビ(ドラマ・ドキュメンタリー)、ラジオ、レコードといった各部門で顕著な功績を収めた人物らを表彰し、大賞(賞金60万円)、優秀賞(30万円)、新人賞(20万円)を贈ってきた。
過去には文学者の三島由紀夫が「戦後演劇史上最高傑作」と評された戯曲「サド侯爵夫人」で演劇部門賞を受賞。半世紀を優に超える由緒正しき文化賞として親しまれてきたが、2月の贈呈式を最後に役目を終えた。...