日テレが2クール連続して坂口健太郎主演のドラマを放送へ 社内で囁かれる真相は「単なるミスだった」
制作費は向こう持ち
「テレビ局の新番組、なかでも連ドラは、事前の情報漏れを防ぐため、ごく少数の関係者だけしか情報を共有しないという暗黙のルールがあります。もし、情報解禁前に世の中に出てしまった場合、主演俳優の事務所との信頼関係にもヒビが入りかねません。そのため、今回のミスが起こってしまったわけです」
他局に知られないために情報共有しなかったのが裏目に出たとうことか。もっとも、日曜ドラマという同じ放送枠を日テレが制作したり、読売テレビが制作したりするのも、情報共有されにくい原因ではないのだろうか。
「そうは言っても、日テレにとって読売テレビにドラマを制作してもらうメリットはあります。読売制作のドラマは、制作費や宣伝費が読売の負担になります。もしヒットしなければ、追加予算を投じての追加撮影など、さらに予算がかかることもありますが、それも読売持ちとなります。つまり、日テレの制作費を圧迫することなく番組が放送できるわけです。それでも読売がドラマを制作するのは、全国ネットで放送される枠だからです」
読売テレビが坂口にオファーしたのだって、相当気合いが入っていたからに違いない。
ドラマスタッフが足りない
「日テレが読売テレビに制作委託するのは、制作費だけが理由ではありません。現在、日テレのドラマ枠は、土曜ドラマ、日曜ドラマ、そして水曜ドラマ(水曜22時~)に加え、月曜深夜のジャニーズドラマ枠、情報番組『ZIP!』の中で放送している帯の朝ドラマ枠、さらに『24時間テレビ』のスペシャルドラマ、バカリズム脚本の『ノンレムの窓』など不定期で放送される単発スペシャルドラマなど、多くのドラマを制作しており、人手不足が続いているのです。年に1クールとはいえ日曜ドラマを読売テレビに制作してもらうことは、制作体制に余裕が生まれるメリットもあるのです」
とはいえ、主演俳優だけでも情報共有はされるべきだったのでは?
「坂口の事務所にオファーしたのはそれぞれのテレビ局ですから、どちらが先にオファーしたのかも坂口の事務所しか知り得なかった。今にして思えば、事務所が『すでに4月ドラマ(もしくは7月ドラマ)のオファー受けていますけど?』と言ってくれたら、とは思いますが……」
坂口の事務所だって当然、情報共有された上でオファーされたと思っているに違いない。ともあれ、2クール連続主演、体に気をつけて。