最側近の離反でプーチンの終末が近づいた 地下壕を転々とし、あだ名は“塹壕じいさん”

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愛人とパーティーか

 また、ウクライナの攻撃を恐れてクレムリンを離れることも少なくなく、国内にある邸宅や地下壕などを転々としているという。

 名越教授が言う。

「先のSNSによれば、地下壕を含めて幾度も居場所を変えるため、“塹壕じいさん”と呼ばれているとか。正妻と離婚して現在独身のプーチンは、新体操の五輪金メダリスト、アリーナ・カバエワを愛人にしているといわれています。昨年には子を宿したとの情報もありますが、プーチンは新年もウラル山脈周辺のバンカー(地下壕)で迎え、その席には彼女もいて、たくさんのごちそうとケーキが供されたとも投稿されています」

 公の場にはイタリアの高級ブランド、ロロ・ピアーナのジャケットをまとい、ドイツの高級車、メルセデス・ベンツのハンドルを握って登場する。

 兵士がバタバタと戦死していくのとは対照的に、酒池肉林の日々を送っているわけだ。

危険なナショナリズム

 そんな偉大なる独裁者に率いられたウクライナ侵攻は、今後、どのように展開していくのか。

 前出・兵頭氏によれば、

「プーチンは3月末までにドンバス地方の完全制圧を目指していると思われます。これまで断続的に投入されてきた30万人の動員兵についても、2月にはすべてを戦場に投入するとみられています」

 対するウクライナ軍も、

「欧米からの戦闘車両が投入され、東部やクリミア半島などを奪還する作戦を本格的に実行します」

 そのため、

「これらがぶつかる今後の半年間が、最大の山場になると思われます」

 と言うのである。

「プーチンが侵攻から手を引くことは絶対にないでしょうし、ウクライナ国民も士気は非常に高く、安易な妥協はしない」

 と述べるのは、産経新聞モスクワ支局長を務めた、大和大学の佐々木正明教授。

「帝政ロシア、ソ連時代を通して醸成された、隔絶した大国たらんとする“大ロシア主義”は、プーチン政権下で危険なナショナリズムをあおるようになった。対してウクライナ国民にこの1年で生じた憎しみや怒り、祖国を守り抜くという気持ちは強い。双方とも、現在の戦況の延長線上で折り合いをつけるといった妥協は決してしないでしょう。となれば、戦争が長引くのは必至です」

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