1985年「阪神V戦士」佐野仙好、プレー中の頭部骨折から見事に復活した“不屈の野球人生”
野球生命にかかわるアクシデント
現在の野球場は、選手のけがを防止する目的から、外野フェンスに衝撃を緩和するラバーの設置が義務付けられているが、かつてはコンクリートだった。そのラバーが設置されるきっかけを作った男として、今も語り継がれているのが、阪神の名外野手・佐野仙好(のりよし)である。【久保田龍雄/ライター】
1974年、ドラフト1位で阪神に入団した佐野は、初めは三塁手だったが、同期のライバル・掛布雅之との定位置争いを経て、76年のシーズン終盤からレフトにコンバートされた。...