結婚後に不運が続く鈴木健吾 東京マラソンを欠場「13年ぶりの日本人Vが狙えたのに」

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 鈴木健吾(27)が右脚股関節故障のため3月5日の東京マラソンを欠場することを発表した。

 神奈川大学時代は、箱根駅伝に4年連続で出場し、3年次には“花の2区”で区間賞。卒業後は陸上の名門、富士通に入社した。東京五輪出場こそ逃したが、2021年のびわ湖毎日マラソンで2時間4分56秒の日本新記録で優勝。今や押しも押されもせぬ日本男子マラソン界のエースである。

 ところが、

「同年末、女子のマラソン日本記録保持者の一山麻緒(25)と結婚してからいいことがないんですよね」

 とスポーツ紙陸上記者が首をひねる。

 結婚後初となるレースは、昨年の東京マラソンだった。鈴木は日本歴代2位となる2時間5分28秒で日本人トップの4位に入ったのだが、

「自己ベストを更新できなかったことが不本意で、レース後に悔し涙を流していました」

コロナで欠場

 7月に開催された世界陸上オレゴン大会でも厄災に見舞われた。そろって出場を決めていた妻の一山とともに現地での新型コロナウイルス検査で陽性となり、欠場を余儀なくされたのだ。

「二人を含む日本選手団はワクチンを2回以上接種し、出発時の検査で陰性を確認した上で出国。米国到着後も防御力の強いマスクを着用するなど感染対策を徹底していた。世陸は、五輪同様にペースメーカー不在で、記録より順位優先。世界を相手に駆け引きする経験ができたはずでしたが……」

 そして、今回の東京マラソン欠場である。

「格式も賞金額も他の国内レースと桁違いの東京マラソンですが、今回は海外招待選手のレベルが低く、13年ぶりに日本人Vの可能性があります。それだけに欠場は本当にもったいない。ちなみに、鈴木の次戦は10月のMGCになる見込み。ある意味ぶっつけ本番です」

 ちなみに、一山の方も、

「調子が今ひとつらしく、我々の事前取材の申し入れを断っています」

 パリ五輪への道は険しい。

週刊新潮 2023年3月9日号掲載

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