共同通信「第二の桜ういろう」被害者が語った 記者から届いた謝罪文と承認欲求丸出しプロフィール
「政府のワンコ」
Bさんは、2年くらい前から記者を名乗る複数の匿名アカウントからTwitter上で執拗に絡まれ続けてきたという。
「『陰キャ』だとか容姿をからかってくるもののほか、ダイレクトメールで『勤務先に遊びに行くぞ』なんて脅されることもあった。不愉快な気持ちになるので、見ないようにはしていましたが、今回は知人が心配して『またこんな投稿をされていたよ』と教えてくれました」
下記が昨年末の深夜3時にA記者がツイートした問題の投稿だ。
〈えっ! 最後は政府のワンコ(犬の絵文字)に登り詰めたあのBチャソのことですか!〉(※Bさんのプライバシーに配慮して一部編集)
公的機関に勤務するBさんに対し、名前まで晒したうえ〈政府のワンコ〉と誹謗中傷したのだ。朝起きて、知人からのLINEでこの投稿に気づいたBさんはすぐさま行動に移した。まずは、アカウント主の特定からだった。当初は弁護士に依頼して、発信者情報開示請求まで行うつもりだったが、そんな大掛かりなことをせずともすぐに判明した。
趣味は号外収集
いまは削除されているが、A記者のアカウントのプロフィールには、身元の特定につながるさまざまなヒントが散りばめられていたからだ。
〈30歳春よ、来い/聖火ランナー/UC /light the fire within/前職は女子校教員(歴史)/C高→D大・体育会バレー部/趣味:号外収集・ユーミン・浜田省吾・CarllyRaeJepsen・BUMPOFCHICKEN・VOLVOV40・映画鑑賞・読書・果実酒作り・サウナ・稲川淳二の怪談/所属先と無関係〉
履歴書かと見紛うほど経歴を書き連ねている。〈号外収集〉と職種をチラつかせてもいるが、なんてことはない、職種欄には〈ジャーナリスト〉と書かれていた。さらには、在住している関西地区の地域名まで記してあったのだ。
しかも、あとで判明したことだが、アカウント名に記されていた〈ひらがな4文字〉はA記者の苗字だった。見る人が見れば一発でわかるようなかたちでA記者はTwitterを利用していた。
Bさんはつてを辿り、A記者と同じ県内に勤務する複数の知人にアカウント主の特定を依頼。1時間足らずでA記者だと判明した。
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