宮沢りえ 舞台「アンナ・カレーニナ」の稽古で見せた熱量 関係者は「同世代では断トツの実力」
大竹しのぶと双璧
「2幕の舞台は休憩(20分)を含め3時間45分の長丁場ですが、宮沢のテンションは最初から高いまま演じきりました。あれで2回公演の日もあるのですから心配になるほど。満員の観客も感極まって観ていました。業界の評価も高く、『彼女は映画よりも舞台のほうがいい』といった声も聞こえてきます。今や大竹しのぶ(65)と並ぶ舞台女優の双璧と言っていいかもしれません」
同年代と比べるとどうだろうか。
「ひとつ歳上に寺島しのぶ(50)がいますが、宮沢とは2年前に山崎豊子さん原作のドラマ『女系家族』(テレ朝)が初共演でした。2人とも迫力ある演技が売りですが、タイプが違いますね。やはり宮沢のような色気は出ない。それは天海祐希(55)も同様です」
天海が2013年、三谷幸喜が演出の舞台「おのれナポレオン」を急病で降板した際、急遽代演したのが宮沢だった。
「天海と野田秀樹のW主演だったので、打ち切りも検討されたそうです。ところが、たまたま天海が倒れる前日に観劇していた宮沢に白羽の矢が立った。そこから台本が渡され、数日後には舞台に立ち、評判を上げたという経緯もありました。2人はそれ以後、同志のような関係になっているそうです」
鈴木京香(54)なら色気でも負けないのではないか。
「この2人も共演がほとんどありませんでしたね。昨年の大河『鎌倉殿の13人』で初共演が話題になりました。もっとも鈴木は、舞台出演はそれほど多いほうではないので、やはりこの世代では宮沢一強と言っていいと思います」