特殊詐欺グループ「ルフィ」の上役にも捜査の手が 重要参考人「Y」の姉にガサが入った

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再逮捕・起訴を繰り返しつつ

 大規模な特殊詐欺に関与した疑いで逮捕された「ルフィ」グループ4人について、警視庁は、別の特殊詐欺に関わった容疑で再逮捕した。特殊詐欺や強盗殺人(致死)の指示系統はピラミッド型とされ、彼らの上にはさらに指揮役がいると言われてきたが、そこにも当局の捜査の手が迫っているという。元山口組系義竜会会長の竹垣悟氏(現在は、暴力団組員の更生を支援するNPO法人「五仁會」を主宰)が解説する。

 特殊詐欺事件の指示役とされ、2月にフィリピンから日本に送還されて窃盗容疑で逮捕されたのが、渡邉優樹(38)、今村磨人(38)、藤田聖也(38)、そして小島智信(45)の4容疑者だ。グループが仕掛けた特殊詐欺事件の被害額は、60億円以上とも報告されている。

「捜査当局は、関連する強盗事件で逮捕された容疑者から4容疑者への送金実態を掴むなどして再逮捕・起訴を繰り返しながら、特殊詐欺と強盗事件の全容解明に迫って行く方針です」

 と、社会部デスク。

6代目山口組も重大な関心

 4容疑者と暴力団との関係については、竹垣氏によると以下の通りだ。

 今村容疑者――20代のころに6代目山口組の2次団体・茶谷政一家(ちゃやまさいっか)傘下の石堂組の組員だった。

 渡邉容疑者――6代目山口組の2次団体・3代目弘道会傘下の福島連合の若頭を務める人物の関係先で、キャバクラのキャッチをしていた。

 小島容疑者――6代目山口組の2次団体・4代目誠友会傘下・遠藤総業の若い衆だったことがある。

「名前のあがっている福島連合の福島康正会長と佐藤正和若頭が6代目山口組の高山清司若頭に呼ばれたことがありました。今回の件でストレートに聞かれ、“天地神明に誓って、我々は本件に関与していません”と説明したと聞いています」(同)

 6代目山口組も世間を震撼させている事件について、無関心でいられなかったということなのだろう。

 その説明が正しいとしても、4容疑者の「上役」に関しては、やはり暴力団関係者という見方があるのだという。

「4容疑者の上部には指揮役として、Yという男が浮上しています。この人物は別にAという名字も名乗っており、暴力団関係者だと見られています」(同)

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