「幸福の科学」大川隆法総裁が死去 長男の宏洋氏は「遺産をめぐる骨肉の争いが始まる」
死後の準備はしていなかったのではないか
その気持ちは今も変わらないという。いま、父の死を意識して頭に浮かぶのは、「裁判」と「遺産」だと語る。
「いま私が教団側との間で抱えている訴訟は全部で6つあります。私が隆法を訴えている訴訟については、被告が亡くなったことで終わりますが、教団から訴えられている訴訟はどうなるのか。教団といっても、隆法が教団を使って訴えているというのが実態です。隆法の死去で、もう争う理由が亡くなってしまったので、私としては手打ちにしたいところですが……」
そして、もっとも構えなければならない「遺産争い」。教団は数百億円もの資産を有していると言われているが、個人の資産がどれくらいかは「まったく見当がつかない」という。
「隆法は生涯現役といつも言っていて、自分が死ぬとは思っていなかったと思うのです。だから、死後の準備は一切していなかったのではないか。隆法の実の子は、私含めて5人いますが、みんな隆法と仲違いしています。長女は2代目総裁が内定していたんですが、つい最近、地方に左遷させられたと聞いています。私と一番下の妹は脱会。次男、三男は音信不通。後妻で、現在教団内でナンバー2の紫央さんも含め、骨肉の争いに発展する可能性がある。私には別れた妻との間に子供がいますので、子供のためにも自分の権利についてはしっかり主張していくつもりです」
糸が切れた凧
「一人減れば誰かの取り分が増えることになる」。宏洋氏は身の危険まで警戒していると語るのである。
一方、教団の今後についてはこう指摘する。
「幸福の科学は隆法のための教団です。隆法の贅沢のためにお布施を募る。隆法が総理大臣になりたいと言うから、幸福実現党を作る。すべては隆法ありきで動いてきた組織なので、糸が切れた凧状態になる。内部で主導権をめぐる争いが始まる可能性もあります」
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