離婚した方が支持率アップ? 飯島直子の人気に見る「ベストマザーよりベストシングル」の時代

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石田ゆり子に田中みな実……未婚シングルたちの「ひとり好き」にも共感が集まる時代

 また、ひとり行動を楽しむ未婚美女たちの発言力も大きい。たとえば石田ゆり子さんは昨年秋、「わたしは基本的にひとりが好きで、大体どこにでもひとりで行きます」と投稿すると多くの女性の共感を集めた。先日は田中みな実さんが、「私生活でのイライラを排除していった結果、人間関係がなくなって楽になった」という趣旨の発言をしてネットニュースに。冒頭の飯島さん同様、経済的にも精神的にも自立したシングル女性たちの小気味いい発言は、今もっとも世間で賛同を集めるコンテンツとなっている。

 いつでも多くの人に囲まれて、美貌をキープしながら仕事も子育ても全力投球。そんな女性をロールモデルとたたえることに、違和感を覚える人が増えてきたのかもしれない。コロナ禍を経てさまざまな価値観が変わったが、中でも結婚や人付き合いについては根底から揺さぶられたことだろう。人の目を気にすることなく、無理のない人間関係と身の丈にあった暮らしを選ぶ人こそ美しい。「ベストワイフ」「ベストマザー」という、自分以外の人間をもとにした基準ではなく、女性個人としての「ベストシングル」の成熟度が問われる時代へ。芸能界でのシングル女性たちの人気ぶりは、そうした時代の変化を映しているのではないだろうか。

冨士海ネコ

デイリー新潮編集部

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