離婚した方が支持率アップ? 飯島直子の人気に見る「ベストマザーよりベストシングル」の時代

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ベストマザーは「耐え忍ぶ妻」から「さっさと損切りできる妻」へ 明暗分かれた杏と佐々木希

 歌舞伎役者の妻が代表的だが、芸能界は特に「女遊びは芸の肥やし」と妻に我慢を強いる風潮が長く続いた。笑って許す女性は器が大きく、取り乱して離婚を迫るような女性はみっともないと言われてきたのではないだろうか。でも理不尽な流れを変えるひとつの転機になったのは、2020年に起きた東出昌大さんと渡部建さんの不倫騒動ではなかったか。どちらも人気女優を妻としていて、子どももいただけに、大バッシングが巻き起こった。夫婦の問題について外野が何も言えることはないが、離婚する道を選んだ杏さんを激励する声が多かった一方、別れないことを選んだ佐々木さんには「なぜ?」「もったいない」と不満げな反応が目立った。離婚しないと株が下がるという現象が起きたように見える。

 夫の名誉のために、家族のために、自らをかえりみず耐え忍ぶ。それが「ベストマザー」という時代は変わった。むしろ自分や子どものために、いかに早く「損切り」するかという、決断力が問われるようになっているのではないだろうか。

 だからだろうか、昨年末から今年にかけても、女性有名人の離婚が相次いで発表された。フリーアナの平井理央さんに元SPEED・島袋寛子さん、華原朋美さんに佐藤仁美さん。平井さんや華原さんの夫はスキャンダルが報じられていたし、島袋さんや佐藤さんは年下の夫との格差婚だったといわれ、島袋さんの夫は離婚直後にデート報道があった。かつては格差婚の女性タレントが離婚すると、「絶対別れると思った」「やっぱり年上女性は難しい」と意地悪なコメントもついたものだったが、むしろ今回は彼女たちに同情するような論調さえある。いまや3組に1組が離婚するといわれるだけに、大きくタレントイメージが損なわれるような話でもないのだろう。

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