那須川天心のデビュー戦の“メイン問題”で思い出す「日本ボクシング史上最低の試合」
キックボクシング47戦無敗でボクシングに転向した那須川天心(24)のデビュー戦が物議を醸している。
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4月8日に有明アリーナで、寺地拳四朗のライトフライ級3団体統一戦、井上拓真のWBA世界バンタム級王座決定戦などとともに行われる――と2月13日の記者会見で発表されたのだが、ポスターもひな壇もセンターは那須川だった。
ボクシング記者によると、
「参加ボクサーも『メインは天心君』と漏らすものだから、場内がどよめいた。質疑応答も、のっけから『那須川戦がメインなのか?』で始まりました」
封建的な因習に思えるが…
この質問に、中継を手掛けるアマゾンプライムビデオ担当者は「私どもは全てメインだと思っている」と苦しい説明で逃げたのだが、
「ボクシングは序列を重んじる競技。大会は、格下の試合から始まり、最も格上の試合がメインイベントとして最後に組まれる。今回は世界戦が2試合あり、とりわけ寺地は3団体統一という貴重な一戦。それらを差し置いて、新人のデビュー戦がメインなんて、ありえません。大相撲なら、初土俵の力士が結びの一番に登場するようなものです」
封建的な因習に思えるが、たかが試合順と侮るなかれ。
「天心戦が一番客を呼べるのは確かで、先にやってしまうと、それ以降の試合を観る人が減る。高額な放映権料を払っているアマプラがそれを許すわけがない」
そもそもボクシング記者やファンが“メイン”にこだわるのには理由がある。
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