セクハラ報道の「相棒」撮影現場はいまだ“昭和” ブラックとホワイトでクッキリ分かれる業界勢力図

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テレビは悪循環がスタート!?

 民放キー局の社員が会社を辞めてネット配信のドラマ製作にシフトする動きも顕著になっている。

 Netflixは門田隆将氏のノンフィクション『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』(角川文庫)を原作としたドラマシリーズ「THE DAYS」を、2023年中に公開すると発表。主演は役所広司が務める。東日本大震災で事故を起こした福島第一原発と、その所長だった吉田昌郎氏(1955~2013)が描かれる。

「企画・脚本・プロデュースとしてクレジットされている増本淳さんは元フジテレビのプロデューサーで、『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~』に製作として参加しました。2019年にフジテレビを退職し、現在はフリーのプロデューサー、脚本家として活躍しています」(同・関係者)

「THE DAYS」の監督としてクレジットされているのは、中田秀夫氏(61)と西浦正記氏(54)だ。中田氏は映画版「リング」シリーズの監督として知られ、西浦氏はフジテレビ関連会社のOBだ。

「西浦さんはフジクリエイティブコーポレーションの社員として、フジテレビのドラマを数多く手がけてきました。『コード・ブルー』ではディレクターとして参加していますから、増本さんとはあうんの呼吸でしょう。このように優秀なスタッフほど社員を辞め、フリーとして活躍しています。残されたテレビドラマの製作現場は、さらに活気を失うでしょう。今回のセクハラ問題は、撮影現場における問題を浮き彫りにしていると言えます」(同・関係者)

デイリー新潮編集部

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