ガーシー議員が「33歳シングルマザー」を「強盗犯」と罵倒 女性が被害届を提出する“場外乱闘”に

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魂がギャルなんで…

 金さんはこんな話をTwitterで暴露するだけでなく、今年1月、警視庁担当を中心に記者を集めてレクチャーまでした。用意したスライドに映し出されていたのは、〈元反社VS極悪組織 抗争相関図 ドバイの仲間たち〉と書かれた、暴力団トップの顔や実名まで入った人物相関図。

 それを指し示しながら、「あの男、実は臆病者なんです」などとガーシー氏をこきおろし続けたのである。幾多の芸能人を泣き寝入りさせてきた百戦錬磨の男相手に怖くはないのか。金さんは平然とこう答える。

「私、高卒の元ギャルなんですよ。いまも魂はギャルなんで、相手が政治家であろうが校長だろうが関係ない。警視庁捜査2課にも出向いて捜査協力しています」

 いまはタイに息子と二人で住んでいるが、ガーシー氏との対決のため、日本との間を往復する日々を送っていると語る金さん。

 だが、彼女自身も清廉潔白なわけではない。高校卒業、母親がやっていたケータリング業を引き継いで生計を立てていたが、26〜27歳で結婚と離婚を経験。そのころ、暗号資産にのめり込むようになり、暗号資産のインフルエンサー業を始めた。そして、昨年の春頃、ある暗号資産をめぐってガーシー氏の“仲間”とトラブルになった。

被害総額10億円の「暗号資産詐欺」

 それが「BADGE詐欺」と呼ばれている騒動である。BADGEは、〈イーロンマスクやディビット・ベッカムなどの著名人も購入!?〉との謳い文句で約3000人から約10億円もの資金を集めるも、出資金のほぼすべて泡と消えてしまった暗号資産だ。

 金さんによれば、BADGEを手がけていたのは、Aやその配下にいるMたち。Mはガーシー氏のYouTube動画の収益を管理していたとされる人物で、今年1月、警視庁はMの実家などに家宅捜索に入っている。ただし、ガーシー氏自身はBADGE詐欺には関与していないという。

「私は親友だったMから詐欺とは知らずに、YouTubeなどでBADGEを勧誘するよう依頼を受けた。報酬は100万円でした。しかし、BADGEはいわゆる“ポンジスキーム”と呼ばれる詐欺で、彼らは最初から騙すつもりでカネを集めてドロンした。知らなかったとはいえ、私の勧誘で約300人が約1億2000万円もの被害を被ってしまったことに私は責任を感じました。そこで、昨年4月、真実を確認するため単身ドバイに渡り、Mに返済を求めつつ、1カ月ほど彼らの動きを内偵したのです。ドバイで、ガーシーはAやMらと派手な生活を送っていました。そこで私が目撃したガーシーの真実について、TwitterやYouTubeなどで暴露してきた次第です」

 金さんが暴露を開始したのは昨年5月頃のことである。だが、ガーシー氏は8カ月以上、一言も反論せずに沈黙を続けていた。だが、冒頭のように2月に入ってから、突如、配信で反撃に打って出たのだった。

 これまでスルーし続けてきた理由について、「俺がこの人間に噛み付いたり、叩きにいったら、こいつのSNSが炎上することでコイツが影響力を持ってしまう」からだと語ったガーシー氏は、

「BADGE詐欺に一ミリも俺は関わっていないのに、なんで俺が叩かれなあかんの。ふざけんな。喧嘩したいんやったらMとサシでやれ! 俺らを巻き込むな!」

 と激昂。

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