「NHK船岡アナ」逮捕 被害を受けた「同僚女性アナ」のこぼしていた悩みとNHKの抱える苦悩

国内 社会

  • ブックマーク

メインのスポーツ中継から外れて

 2月17日の深夜、東京・中野の知人女性が住むマンションに侵入した疑いで逮捕されたNHK札幌放送局の船岡久嗣容疑者(47)。22日に東京地検に送検されたが、その際のシーンは車いすに乗って頭に包帯と痛々しい姿だった。

 ところで、とばっちりというべきか、NHK内部では、この件で女性アナの部屋に居合わせた男性の存在までもが注目されることになってしまったという。

 船岡容疑者は大相撲やフィギュアスケートなど、スポーツ中継で高い評価を得てきた。地方放送局に赴任しつつも重要なスポーツイベントがある際は、赴任地に縛られることなく中継を任される役回りだったという。

 ただ、2022年8月に金沢から札幌へ移動後、スポーツ中継から外れることになった。本人のツイッターでも「大相撲秋場所での実況がなく、中継で視聴者に会えなくて寂しい」との思いをつぶやいていた。

 札幌勤務のはずの船岡容疑者が侵入した東京・中野のマンション住人は20代のNHK女性アナで、船岡容疑者とは旧知の仲だったという。

接点は大相撲との話も

「知り合った時点ですでに船岡容疑者は結婚しており、女性アナは独身。一時期、両者の関係性に問題があるとされたことがきっかけで船岡容疑者の”札幌行き”が決まったとも聞いています」

 と、NHKのある局員。

「女性アナは熱烈な大相撲ファンで、そこが接点になったとの話もありますが、どういう関係かはさておき、女性アナにとっては触れられたくない黒歴史だったのは間違いない。一方的な思い込みでストーキングされて迷惑していると周囲に話していたことがあると聞きました」(同)

 一方、ストーキングをする側からすれば彼女は「あきらめがたい相手」ということだったのだろう。マンションのオートロックは、他の住人が入るのに合わせて突破。女性アナの帰宅を待ち構える状況だったようなのだが、ここで船岡容疑者にとって想定外の出来事が起こった。

「彼女の部屋に入ったら女性アナの知人男性がいて、取り押さえられました。スキを見て逃走を図ろうとマンションの3階から飛び降りました。下にあったクルマに船岡容疑者は落下したのですが、仮にクルマがなければより深刻なケガを負っていた可能性はあるでしょう」

 と、社会部記者。

次ページ:民放キー局に

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。