「ボキャブラ天国」でブレイク寸前だったのに…イケメン芸人が明かす「お笑いモンスターの中に一般人がいたようなものでした」
雛壇に一緒に並べられたら、勝てない
そして2004年、相方テルがロバート・デ・ニーロものまねでブレイクする。
ここまで上がった名前を見ても分かるように、どーよは、現在トップにいる芸人たちと若手の頃からしのぎを削っていた。また人気番組や人気企画にも関わっていた。良いポジションにいながら、なぜ“売れっ子芸人”の地位をしっかり掴むことができなかったのか。
「それはもう、単純に実力不足です。むしろ僕らの力で、よくあそこまで頑張れたと思いますよ。だって、ネプチューン、ロンブー、くりぃむ、アンタッチャブル、バナナマン、アンガールズ……。みんなお笑いモンスターですよ。雛壇に一緒に並べられたら、勝てない、勝てない。モンスターの中に一般人がいたようなものです」
では、一世を風靡したテルのデ・ニーロものまねを、ケンキはどう見ていた?
「気をつけないと一過性のもので終わってしまうという危機感がすごくありました。ただ、難しいのが、デ・ニーロって僕のネタじゃないんですよ。テルのものだからコントロールできない。このままじゃ終わるから新しい方法を考えないと、って話を何回もしてはいました。あれをきっかけに使って、そこからどう派生させるかを考えようって」
テルによれば、どーよは解散の3年ほど前から不仲になったという話だった。その原因を尋ねると、
「テレビに出るにはお笑いモンスターたちと戦わなきゃいけない。でも結果が出なくてヤバいと思って、一度テルに提案したんですよ。“このままだと厳しい。40歳が見えてきたし、最後の勝負をするために、1年365日ずっとお笑いのことだけを考えない? 1年やってダメだったら辞めよう”って」
テルの答えは「いや、俺にはそれできない」だった。この食い違いが2人の間の溝を深めることになった。
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