日曜劇場「Get Ready!」が“ホリプロ祭り”になっているワケ
日曜劇場「Get Ready!」(TBS系・日曜21時)の視聴率が振るわない。初回は10・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、世帯:以下同)でスタートしたものの、第4話で2桁を割り、2月19日の第7話で9・4%まで落ちた。このままでは久しぶりに平均視聴率が1桁になりそうだ。
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【写真を見る】驚くほどホリプロだらけ! 主演の妻夫木聡に加え、相棒の「あの人」や敵役の「あの人」まで
表の顔はパティシエだが、裏では法外な報酬と引き換えに天才的な手術を行う“仮面ドクターズ”を率いる、“エース”こと妻夫木聡(42)が主演。その相棒となるのが、優秀な国際弁護士でありながら患者との交渉役となる、“ジョーカー”こと藤原竜也(40)だ。民放プロデューサーが言う。
「ドラマの設定がマンガみたいですよね。闇医者というだけで手塚治虫の『ブラック・ジャック』を思い浮かべる人もいると思いますが、妻夫木の半分白髪の髪型はブラック・ジャックそのもの。もっとも、天才外科医にしては手術シーンに説得力がないという声も上がっています。彼の決め台詞でもある『生き延びる価値があるのか』も、何だか今の時代にマッチしていません。エースやジョーカーといった愛称も時代とズレていて、リアリティに欠けます」
放送前のウリのひとつが、妻夫木と藤原の20年ぶりの共演だった。
「同じホリプロ所属で歳も近い妻夫木と藤原の共演は、2002年に放送された山本周五郎・原作の単発ドラマ『SABU~さぶ~』(テレビ朝日系/名古屋テレビ制作)以来です。連ドラでは初の本格共演ということで話題になっていたのですが、実はこの2人をはじめとする出演者のキャスティングに問題があるという声が上がっています」
みんなホリプロ
ドラマの中心となる“仮面ドクターズ”は、エース妻夫木とジョーカー藤原、そして松下奈緒(38)演じる凄腕ナースの“クイーン”、日向亘(18)演じる天才ハッカーの“スペード”、小林勝也(79)演じる特殊機械担当の“クローバー”の5人だ。
「このうちホリプロは、日向を加えた3人。さらに、仮面ドクターズの敵役を演じる鹿賀丈史(72)、第1話に出演した池松壮亮(32)、第3話にサプライズ出演した鈴木亮平(39)、第5話に医師役で登場した鴻上尚史(64)、第6話の鶴見辰吾(58)も、みんなホリプロです(鴻上氏はメディア出演のみホリプロがマネジメントを担当)。子役で登場した菊地麻衣(17)や山本華菜乃(17)は、ホリプロの養成所ホリプロ・インプルーブメント・アカデミーの所属です」
なぜホリプロ所属の俳優が多いのか。
「TBS開局70周年記念の大プロジェクトが影響していると言われています。それが昨年からTBS赤坂ACTシアターで上演されている舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』です」
言わずと知れた英国の作家J・K・ローリングのファンタジー小説“ハリポタ”の舞台化だ。
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