ウエストランドが業界で「珍しいM-1王者」と言われている理由

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業界人も河本を知らない

「M-1王者になる前からコンビ内格差があるというのは非常に珍しい。過去にはいないパターンかもしれません。これまでの王者のほとんどは、どちらも売れていないか、コンビとして注目されていたパターンでした。コンビで売れてからピンで活動するようになり、格差が生まれるというのがこれまでのパターンでした。ところがウエストランドの場合、すでに井口がピンで番組に出ており、芸人として売れ始めていた。M-1でようやくコンビ芸が認められたわけですが、すでに河本は“井口じゃないほう”の芸人という認識となっています。業界でも河本のトーク力や面白さには興味が薄かったため、名前も知らなかったという人も少なくありません」

 ようやくコンビでブレイクする時が来たのだ。

「しばらくはコンビでの出演が急増します。ウエストランドとして人気芸人の仲間入りをし、バラエティ番組で結果を求められます。井口の面白さはそれなりに世間に浸透しているので、あとは河本次第です。バラエティ番組のスタッフの間では今、ウエストランド河本の笑いに期待が集まっています」

松本のオファーを断る

 もっとも、12月25日の「ワイドナショー」(フジテレビ)にはコンビで出演。河本は酒癖が悪いことから、松本人志から直接「人志松本の酒のツマミになる話」(同)にピンで出演を求められたのだが……。

河本:(首を振りながら)使える話がないです。たぶん……。

井口:(酔ってくると)ストレートに何の意味もない、ただの放送禁止用語を言うだけみたいな。見たことないでしょ、ただのダメな4文字だけと言うとか。

 河本、大丈夫か?

「井口はM-1王者になったことで、今後はピンでも生き残れる可能性が高まった。一方、河本にとっては、コンビ内格差を埋めるチャンスでもあり、正念場でしょう。今は奇人・変人キャラをプッシュしているようですが、もう少しトーク力を磨く必要がありますね。奇行やポンコツぶりをイジられて笑いを取るタイプなので、返しやリアクションのコメントがハマれば変人キャラが生きてくると思います。変人ぶりがハマるかどうかは、共演者のイジり次第というところもあるので、芸人MCにハマるネタが不可欠でしょう」

 そうは言っても、M-1王者としてコンビで売れるのが先だ。

「ウエストランドがブレイクするカギを握るのは河本です。彼らの漫才には河本がメインで喋るネタもありますから、喋れないわけではない。彼の両手足にタトゥーがあることが報じられましたが、所属事務所も彫り師を目指す先輩から練習台になってくれと頼まれたためと認めています。別に反社との付き合いはないとのことですから、肌を見せなければいいだけでしょう。むしろ、それをネタにして、相方の井口を圧倒できるような奇人ぶりが出せたら、彼らは無敵のコンビになるかもしれません」

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