ついに「山里亮太」が朝の顔に へりくだった態度の裏にある、プロの「受け技」を解説

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 南海キャンディーズの山里亮太が、2023年4月に始まる日本テレビの朝の情報番組「DayDay.」のMCを担当することが判明した。同じ日テレの朝の番組「スッキリ」で長年にわたって「天の声」として顔の出ない裏方仕事を地道に続けてきた彼が、ついに朝の顔として地上に降り立つことになる。

 業界内で山里の実力を疑う者はいない。特に、司会者としての能力は同世代の芸人の中でも突出したものがある。2月10日放送の「オオカミ少年」(TBS)では、体調不良のため収録を休んだMCの浜田雅功に代わって、急きょ司会を任されることになった。

 本人の話によると、収録の3時間前に突然オファーがあり、出演をすることになったのだという。クイズのルールやシステムも複雑なゴールデン番組の仕切りを突然やらされるというのは、並のタレントには務まることではない。

 しかし、山里は視聴者に一切の違和感を与えることなく、見事に代役の務めを果たしていた。そもそもこのようなオファーがあるということ自体が、山里がテレビスタッフから信頼されている証である。

「山里関節祭り」

 今では司会者のイメージも強いが、山里はもともと「受け身」に特化している芸人である。彼は誰もが認める「受けの天才」だ。何か言われたときに、それに対して即興でコメントを返して笑いを取る。その速さと正確さにかけては右に出る者がいない。

 テレビに出ているレベルの芸人は「ボケ」「ツッコミ」「イジり」「リアクション」など、何らかの分野で卓越した技術を持っている。それらの技術は素人目にも分かりやすいし、目立ちやすい。だが、山里が持っている「受け」の技術はそこまで目立たない。だから、彼がその部分に秀でていることに気付いていない人も多い。

 山里は自分の得意なフィールドに相手を誘い込むのが上手い。そのための「不細工キャラ」であり、「モテないキャラ」なのだ。芸人に限らず、誰もがそこに踏み込んでいいし、イジっていい、という雰囲気を作っておく。そして、そこに入ってきた人間がいれば、すかさずその言葉尻を捕らえて、笑いに変えてしまう。

 山里と付き合いの深いオードリーの若林正恭は、彼のそのような手法を「山里関節祭り」と表現していた。立ち技での勝負を避けて寝技に誘い込み、すきを突いて関節技をきめる格闘家になぞらえているのだ。

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