上白石萌音と橋本環奈のライバル関係 演技力は上白石に軍配?

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 歴史ある演劇賞を25歳の若さで受賞するという快挙を成し遂げた上白石萌音。そんな彼女とのコントラストが際立つのが、同じ舞台でダブル主演していたあの人気女優で――。

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 上白石が受賞したのは、読売演劇大賞の最優秀女優賞。今月2日に発表された。

「国内の演劇賞の中で最も注目、信頼される賞です」

 と解説するのは、さる演劇関係者である。

「歴代の受賞者を見ても、杉村春子、森光子、大竹しのぶから、最近でも松たか子や宮沢りえなど実力派が多い。若くても30代以上での受賞がほとんどですから、それだけ演技力が際立っているということです」

 公表されていないが、

「ノミネートされた5名のうち、彼女が得た票は2位の音無美紀子さんを圧倒する断トツの数でした」(同)

あっけらかん

 そんな彼女の受賞理由は、舞台「ダディ・ロング・レッグズ」と「千と千尋の神隠し」での演技だ。

 が、「千と千尋」といえばもう一人主演女優が。この舞台、ダブルキャストとして橋本環奈(24)も起用され、当時から比較されていたのだ。

「決して橋本さんの演技が悪かったわけではない。むしろ舞台初主演にしては健闘していたと思えるほどです」

 と述べるのは、さる演劇ジャーナリストである。

「しかし経験豊富な上白石さんと比べると物足りなさは感じました。例えば、主人公の千尋がカオナシと電車に乗るシーン。少女の不安や恐れを繊細に表現しなくてはならないのですが、橋本さんはどうしてもあっけらかんとした感じになってしまう」

 そもそも上白石の起用は、

「演出を務めたジョン・ケアードたっての希望だった。これまで2度、自分が演出した舞台に彼女が出演しており、その演技力を高く評価していたんです」(同)

 白石のみの受賞だが、当然橋本の活躍も目覚ましく、

「二人は本当に良いライバルです」

 と述べるのは、アイドル評論家の中森明夫氏。

「演技派としての実力は上白石が上でしょうが、ドラマ・映画の主演やCMの数では橋本が圧倒している。年末の紅白の司会も、朝ドラでヒロインを演じた上白石が務めるのではと思っていたら、NHKとは縁の薄い橋本が射止めました。因縁ある二人ですね。今度は共演作品での“勝負”が見たいところです」

週刊新潮 2023年2月23日号掲載

ワイド特集「竜虎相うち蝸角争う」より

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