「Jリーグを応援していてもフラストレーションがたまるだけ」 なぜW杯と比べて盛り上がらない?

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「もっとメディアに取り上げてもらえないですかね?(略)そもそもJリーグがやっていることを一般の人が知らないなと思って。すごい危機感というか……」

 2月9日配信のJリーグ公式チャンネルで、FC東京の長友佑都(36)が野々村チェアマンにこう訴えた。

 なるほど、17日にJリーグが開幕したばかりだが、どうもボルテージが上がらない。昨年のW杯カタール大会ではあれほど列島が熱狂したというのになぜだろう。

「WBCを控えたプロ野球に食われているのもありますが、そもそもW杯で活躍した三笘薫(25)や堂安律(24)らはもうJリーグでプレーしていませんからね」

 とサッカーライターが元も子もないことを言う。三笘はイングランド、堂安はドイツで活躍中。対して、W杯で活躍したJリーガーといえば、DFの長友とGK権田修一(33)くらいか。だが、そんな今季のJにも見どころはあるのでは?

「11日の『富士フイルムスーパーカップ2023』で決勝ゴールを決めた横浜F・マリノスの西村拓真(26)。W杯には招集されませんでしたが、昨年7月に行われたE-1選手権で日本代表に選ばれて2ゴール決めています。W杯で未出場ながら招集メンバーに名を連ねた湘南ベルマーレ・町野修斗(23)と並び、今季の得点王争いの主役になりそうです」

すぐに海外に行ってしまう

 もっとも、西村も町野も、今季で見納めかもしれない。ともにシーズン後あるいはシーズン中に海外移籍する可能性が高いのだとか。それはそれで喜ばしいが、

「例えば、ジャニーズのファンは、ジュニア時代から推しの男の子を応援し、メジャーデビューしたら“私が育てた”という満足感とともにコンサートに通いますよね。でも、Jサポーターの場合、若い選手を応援していても、頭角を現すとすぐに海外に行ってしまう。フラストレーションがたまるだけです」

 一方で、長友や、今季からセレッソ大阪に復帰する香川真司(33)のように、出戻りスターたちのプレーを楽しむこともできるが、

「かつて一世風靡したバンドの再結成のような……一時的には耳目を集めますけど、盛りは過ぎているので、早々に飽きられてしまう」

週刊新潮 2023年2月23日号掲載

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