ウクライナ侵攻に反対の声を上げないロシア国民の本音 「11年前の反政府デモでは新しいうねりを感じたが、今は……」

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政権打倒の動きは広がっていないのか?

 ウクライナ侵攻から1年が経過した今、当のロシア国民は日々、何を考えているのか――。“戦争”の行方だけでなく、国家の命運すら占うロシアの国民世論は、しかし、外国からその実態を窺い知ることは難しい。数少ない手がかりである“世論調査”をもとに、戦時下にあるロシア国民の素顔に迫ってみたい。(前・後編のうち「後編」)【佐々木正明/ジャーナリスト、大和大学教授】

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 昨年の侵攻開始直後、ロシア国営放送の生放送中に、職員のマリーナ・オフシャンニコワさんが「戦争反対」のプラカードを掲げ、大きな物議を醸した。...

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