浜ちゃんはセーフで渡部はアウト? あいまいな判断基準によって芸人の妻に負わされる重責

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 3年前のパパ活不倫をお相手からリークされた浜ちゃんが騒ぎになっているものの、アンジャッシュ・渡部建さんの時とは違い同情する声が上がっている。だからだろうか、今のところCMや番組の降板があるわけでもなく、「浜ちゃんなら驚かない」「女の方が悪質」という空気だと報じるメディアも少なくない。

 ホテルのスイートルームでの逢瀬で払った30万円、ドーナツを差し入れられて泣く姿、愛らしいスタンプを駆使したやり取り……なるほど確かに渡部さんの「1万円で多目的トイレ」スキャンダルとはレベルが違うとはいえ、やっていることは同じ不倫にはちがいない。

 不倫相手に対する態度で処遇が決まるのはなぜなのだろう。

 渡部さんのような迷惑行為込みではなく、単なる不倫だけれども写真を撮られただけでアウトだった芸人もいる。例えば千原せいじさんも、浜ちゃん同様に「不倫しても驚かない」キャラだろうが、彼は番組降板となった。

 一方、数名の女性とのお泊まりを報じられた千鳥・大悟さんは、友達だと報道を否定することで干される事態は免れた。渡部さんは人力舎の所属だが、問題は業界の判断基準がバラバラであることと、特に吉本芸人の不倫報道の場合、「嫁に怒られた」という話で笑いをとって幕引き、という流れができてしまっていることである。

 今回も浜ちゃん本人というより、妻の小川菜摘さんが何を語るのかにも注目が集まっている。夫の不倫報道はこれが初めてではなく、2014年にもグラビアアイドルとの半同棲を報じられたことがあった。それでも笑って収めた姿は「さすが芸人の妻」と称賛の声も上がり、浜ちゃんもおとがめなしに。しかし実際のところ、そう言わないとマズい空気であったのではないか。今ほどコンプライアンスにうるさくない時代のこと、報道陣の前で取り乱したりすれば「器の小さい妻」「破天荒キャラの夫の仕事の足を引っ張るな」と言われかねなかったように感じる。ましてせいじさんや大悟さんの伴侶のように、一般人女性の場合はなおさら声は上げづらいに違いない。「家でわたしが締め上げましたので、仕事は引き続きお願いします」という模範解答一択しか許されないが、送り出した先で遊ばれては元も子もない。

 本来、夫婦の問題と仕事の問題は別のはず。

 事務所側が明確な基準を持たないせいで、妻たちの反応によって後始末をはかるというのは、彼女たちにはいささか荷が重すぎるのではないだろうか。

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