三十数年も紫禁城の後宮から一歩も出ずに、悪名高い「ひきこもり皇帝」が熱中したこと

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 中国の北京市の郊外にある「明の十三陵」。世界遺産にもなっている明朝皇帝の陵墓群である。中でも第14代皇帝の万暦帝の地下墳墓は、俗に「地下宮殿」と呼ばれ、人気の観光スポットになっている。

 じつはこの万暦帝、「明は万暦に亡ぶ」と正史にも書かれたほどの「暗君」だったという。中国史の第一人者・岡本隆司さんの著書『悪党たちの中華帝国』(新潮選書)から、その常軌を逸した事跡を紹介する。

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