「数式を普通の文章のように読む」 日銀新総裁・植田和男氏の天才エピソード、教え子が“酒豪ぶり”も証言
木原官房副長官は蚊帳の外
難しい舵取りを迫られる「植田日銀」。先述の通り、日銀審議委員時代はゼロ金利解除に反対するも、インフレターゲット政策には慎重な意見を表明するなど臨機応変な提言を行っていた。今後は金融緩和策を徐々に修正していくものとみられるが、共同歩調をとる岸田政権も大いなる不安を抱えている。
「自民党幹部によると、今回の植田さんの人選は、岸田総理が財務省の元事務次官・岡本薫明さん、神田真人財務官と相談して決めたようです」
とは政治ジャーナリストの青山和弘氏。
「最側近として知られ、財務省出身の木原誠二官房副長官は蚊帳の外で、この件に限らず総理との間に距離が生まれています。防衛増税についても事前に聞いておらず、木原さんは周囲に、“岸田さんから遠ざけられている”と嘆いている。総理は長男で秘書官の翔太郎さんにも政治的な相談はしないので、自民党幹部や官邸スタッフの中でも“総理が何を考えているのかわからない”という声が上がっています」
当の総理は今月11日に、全身麻酔をかけて慢性副鼻腔炎の手術を行った。だが、鼻詰まりが良くなっても、官邸内の目詰まりまでは解消できず。夜に強い新総裁が船出しようというのに、岸田政権は“桃色吐息”ならぬ“青息吐息”になるばかりである。
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