「狛江90歳女性殺害」捜査関係者が明かす「狙われた理由」 「闇名簿」に名前が載る基準は?
ルフィの二つ名を知らしめた連続強盗事件の幹部が捕まっても、別の凶漢があなたを闇の“リスト”に見つけ、狙いを定めているかもしれない。うわさされる「標的名簿」とは一体、何なのか。身を守るすべはあるのか。被害者の証言、専門家の助言は今こそ傾聴に値する。
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先ごろ、事件を主導した渡邉優樹容疑者(38)や今村磨人(きよと)容疑者(38)ら主犯格4名がフィリピンの収容施設から日本に強制送還され、ややもすると今回の一大犯罪事案は無事、解決に向かいつつあるかに見える。
「SNSで実行役を募り、邸宅や店舗に狙いを定めて襲いかかる犯罪グループのトップは、フィリピン当局が『ビッグボス』と認定した渡邉。一方で『ルフィ』の名称を使い、配下に指示を出していたのは今村でした。彼は渡邉の下で“かけ子”グループの一つを取り仕切っていました」(全国紙社会部記者)
しかし、脅威も恐怖も去ったとは言い切れない。いかにして強盗犯の面々が各地の被害者宅に狙いを定めたのかという点が、まだ解明されていないからだ。
ここでヒントとなるのが、やはり実際に被害に遭った人たちにまつわる情報だ。
反社会的勢力と関りがある二人の男
先月、東京・狛江市のAさん(90)=当時=はルフィ一味に自宅に押し入られ、地下室で殺害された。そのAさんの息子(60代)が事件を振り返る。
「当日は外出していたのですが、駆け付けた警官たちと一緒に自宅の敷地に足を踏み入れると、玄関の前にサンダルが散乱していました。扉を開けると、室内は土足で踏みにじられていて、隅々まで荒らされた状況でした。おふくろの姿を探したのですが、1階にも2階にも見えないので、地下室に降りました。すると、倒れているのが目に入って……」
衣與さんは頭から血を流し、両手首を結束バンドで縛られて息絶えていた。
捜査関係者によると、当局は目下、本件に関してのある情報に注目しているという。
「指示役は実行犯のメンバーに“金は地下室にある”というメッセージを送っていました。自宅に地下室があることはAさんの家族を含む、ごく限られた人間しか知りませんでした」
その事実を知り得るのは家族を除けば、わずか7人だった。
「なぜ、彼らが犯行前にそれを知ったのか。実は、その7人の中に反社会的勢力と関わりがある二人の男がいた。彼らは、仕事を通じて息子さんと知り合い、実際に地下室にも案内されたことがあったのです」
家族と闇の世界との限られた接点から情報が漏れ、襲撃のターゲットになっていた可能性があるというのだ。
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