「星降る夜に」で吉高&北村のキスシーン連発 ドラマ担当プロデューサーの悩みどころとは?

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お茶の間のテレビはいらない

「真っ先に乗ったのは、意外なことにNHKの『大奥』でした。男女逆転劇という上手い設定で、ラブシーンもあまり気にならないはずでしたが、堀田真由や仲里依紗が“馬乗り”となると、さすがにお茶の間のテレビでは視聴しづらいという声もあるそうです。ところが『大奥』の初回も、NHKプラスの同時・見逃し視聴数が大河や朝ドラを除いて最多を記録したそうです」

 見逃し配信の再生数を稼ぐには、キスシーンや絡みがポイントということか。

「スポンサーの多くが世帯視聴率を重視しなくなり、個人視聴率、中でもコア層(13~49歳の男女)を気にするようになっているのですから、テレビ局もコア層を取りに行くしかありません。若い視聴者にリアルタイムで見てもらえるのが理想ですが、それができないのなら見逃し配信でも構いません。お茶の間のテレビよりもスマホで見てほしいわけです。それを稼ぐためなら、キスシーンや絡みも厭いませんよ。NHKは広告収入とは無関係とはいえ、若い視聴者から受信料を得るためには同様だと思います」

 かくして火曜日の夜は、キスシーンや絡みが満載となったわけだ。

「4月期にはさらに増えるかもしれません。もっとも、前期に爆発的ブームとなった『silent』には、絡みどころかキスシーンもありませんでした。TVerのお気に入り登録者数で比べると『silent』の約232万人に対し、『星降る夜に』は今のところ約83万人です。果たして、家族で見るにはつらいというだけで、スマホ再生が本当に伸びるものなのか……。4月期のドラマを担当するプロデューサーは、皆、頭を悩ませていると思いますね」

デイリー新潮編集部

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