トー横キッズで「咳止め市販薬オーバードーズ」が流行 一度に100錠も…路上で卒倒する少女たちの衝撃動画
苦しみや失望から逃れたい
恐ろしいのは、繰り返し服用することで依存を深めていくことだという。
「依存には『耐性』と『渇望』がつきものです。最初は1箱で気持ちよくなれても、体に耐性、つまり一種の慣れができてきて、2箱、3箱と量が増えていく。やがて渇望症状が出て、毎日欲しくて仕方なくなる。一箱1500円だとしても、毎日なら1カ月で4万5000円もの出費になります。お金に余裕のない若者たちが渇望しだすと、犯罪に手を染めたり、売春に走ったりするケースもある。脳や身体への悪影響も甚大で、大量に摂取すると生命に危険が及ぶ恐れもあります」(同)
なぜ、彼らは自分を傷つけてまでもオーバードーズに走るのだろうか。
「つらいんでしょう。トー横に集う子供たちのなかには、家庭に居場所がない子が多いと聞きます。街に出てきてからも、売春をさせられたりして大人たちに搾取されてしまう。そうした苦しみや失望から逃れたい、惨めさを忘れたいと、一瞬の気晴らしを求めてオーバードーズに走るのだと思われます」
トー横に舞い散る無数の空き箱は、少年少女たちから発せられているSOSなのかもしれない。