連続強盗事件の2トップ「渡邉」「今村」聞えてきた悪評と微妙な関係性

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仲良くなかった

「ルフィ」を名乗る人物をリーダーとするグループによる連続強盗・特殊詐欺に絡んで、「指示役」とされる4人がフィリピンから強制送還され、警視庁に逮捕された。指示役それぞれのキャラクターや関係性が浮きぼりになりつつある中で、暴力団関係者周辺からは特に渡邉・今村両容疑者の悪評が聞こえてきたという。元山口組系義竜会会長の竹垣悟氏(現在は、暴力団組員の更生を支援するNPO法人「五仁會」を主宰)が解説する。

 過去に特殊詐欺に関与したとして窃盗容疑などで逮捕されたのは、渡邉優樹(38)、今村磨人(38)、藤田聖也(38)、そして小島智信(45)の4容疑者だ。

 主犯格と目されている渡邊と今村の2人については、フィリピンの収容所と思しき場所での生々しい密談風景が、2月11日放送のテレビ朝日「サタデーステーション」で伝えられていた。今後の対応をあれこれ話す様子は、事件の凶悪さとはかけ離れた、おじさん同士の世間話のような雰囲気もあった。

カネへの執着を見せた今村容疑者

「共に特殊詐欺グループの番頭格だったとのことで、200人程度をいくつかのグループに分けて統括していたようです。そのグループが枝分かれして、今回の強盗団に発展していったのだと見ています。ただ、渡邉と今村の両容疑者同士はかねて仲良くなかったようです。ビジネス上のパートナーと言うのでしょうか、どこへ行くにも別行動だったとのことです」

 と、竹垣氏。

 先に触れた収容所での会話では腹の探り合いのよう場面も見受けられたが、それも2人の微妙な関係のあらわれということだろうか。

 渡邉容疑者が特殊詐欺で集めたカネを同じグループ内の“彼女”に運ばせていた実態については、すでにお伝えした。

 今村容疑者についてはそうした存在がいたかどうかはまだ不明である。ただ、ここに至るまでの足跡の一端は徐々に明らかになりつつあるという。

「今村容疑者は20代のころに6代目山口組の2次団体・茶谷政一家(ちゃやまさいっか)傘下の石堂組の組員だったようです。組織を抜けた後は、カネへの執着をかなり見せていたと言います」(同)

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