天然ガス価格は暴落でも、なぜガス代が高騰? 料金を節約する方法は?

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 最近怖いものといえば自宅に届くガスの検針票だろう。いつものようにお湯を使っていたら、いきなり万単位の請求は当たり前。ガス代は平均的家庭の光熱費の約4割を占めていただけに、これは痛い。理由は知られているようにエネルギー価格の高騰である。

「液化天然ガスは東アジア向けのスポット価格でコロナ前より、一時10倍以上に値上がりしました。都市ガスは原料価格が直接影響するうえ、円安もあって、この1年で電気代を超えて約37%の値上がりです」(エネルギー担当記者)

 もっとも、今年2月からは1立方メートルあたり30円の補助金が国から出ることになったため、高騰も一服といったところだが、都市ガス料金は上がっているのに国際市場で取引されている天然ガス価格指標(TTF)は昨年秋から急速に下がっている。

ガス代は値下げできない?

 ガス代はもっと値下げできないのだろうか。都市ガス会社などで構成される日本ガス協会に聞いてみた。

「都市ガス料金は原料費調整制度という仕組みをもとに価格が決まります。簡単に言うと、3~5カ月前に輸入した天然ガスの値段を3カ月の平均にして直近のガス料金に反映している。たとえば、これから請求される3月のガス料金は昨年の10~12月の天然ガスの輸入価格をもとに算出します。さらに、上限値というものを設け、原料が急騰しても、すぐガス代に反映しないようになっているのです」(広報担当者)

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