華原朋美 「鬼レンチャン」出演で話題に…長いトンネルを脱して完全復活の兆し

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素材だけなら100点満点

 その時期に彼女のマネジメントを手がける大野友洋氏との結婚を発表したのだが、それからも苦難の道は続いた。彼の過去の金銭トラブルなどが週刊誌で報じられ、華原のマネジメントをする上でも問題が発生していた。彼女は夫である大野氏に対して不信感を抱くようになり、彼の事務所からも離れてしまった。

 去る2月15日には、夫とはすでに離婚しており、今後は新事務所「オフィス華原」に所属して芸能活動を行っていくということが、華原の代理人弁護士から正式に発表された。

 時系列だけを見ると、大野氏との問題が片付いたことで精神的にも安定して、ダイエットにも成功したことで、再び芸能人としての輝きを取り戻しているように見える。

 華原には抜群の歌唱力があり、華のある外見があり、底抜けに明るくとぼけたキャラクターもある。特定の世代にはいまだに根強い人気もある。素材だけなら100点満点のタレントなのだ。私生活でもトラブル続きで、その才能を生かし切れない時期も長かったのだが、ついに完全復活が見えてきた。歌手としてもテレビタレントとしても彼女が本領を発揮するのはこれからだろう。

ラリー遠田
1979年、愛知県名古屋市生まれ。東京大学文学部卒業。テレビ番組制作会社勤務を経て、作家・ライター、お笑い評論家に。テレビ・お笑いに関する取材、執筆、イベント主催など多岐にわたる活動を行っている。お笑いムック『コメ旬』(キネマ旬報社)の編集長を務めた。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論』(イースト新書)、『逆襲する山里亮太』(双葉社)『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)など著書多数。

デイリー新潮編集部

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