「絆會・織田代表」襲撃事件 「5代目山健組・中田組長」が重要参考人として浮上しているという情報

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その場にいた可能性が

 特殊詐欺と強盗致死・殺人事件に絡んで「ルフィ」を名乗る者が率いるとされる犯罪集団がフィリピンから強制送還され、警視庁に窃盗容疑で逮捕された。特殊詐欺の被害額は60億を超えるとされ、暴力団への上納も疑われている。そんな事情に乗じてか、過去に暴力団員が関与した重大な射殺事件の捜査でも新たな展開が聞えてきた。大物の暴力団組長が絡んでいたとの情報が駆け巡っているというのだ。元山口組系「義竜会」会長で暴力団組員の更生を支援するNPO法人「五仁會」主宰の竹垣悟氏はどう見ているのか。

 問題となっているのは2017年9月の事件だ。神戸山口組がヒットマンを放ち、神戸と袂を分かった絆會の織田絆誠(よしのり)代表のボディガード役の楠本勇浩組員が射殺された。

 殺人容疑で全国に指名手配されたヒットマン・菱川龍己容疑者の行方は杳(よう)として知れない。

「もちろん織田代表をターゲットにした狙撃だったわけですが、失敗に終わりました。実は当時その場に5代目山健組の中田浩司組長がいたのではないかとの説が浮上していると聞きました」

 と、竹垣氏。

ミドリマンの通称

 にわかには信じがたいその一件については後述するとして、中田組長は神戸山口組の中核組織トップでありながら、自らヒットマンとなり6代目山口組傘下・3代目弘道会の神戸事務所を襲撃したという疑いで、2019年、殺人未遂容疑で逮捕・起訴されている。襲撃の結果、部屋住みの若い衆が右腕を切断する大けがを負っている。

 中田組長は現在、拘置所に勾留中の身だ。

 そしてその立場のまま、2020年7月に神戸山口組を脱退して6代目山口組に幹部で移籍することになった。

「神戸山口組からの離脱は既定路線でした。しかし、かつて裏切ったうえに6代目の保守本流組織をハジいたと疑われる張本人を元サヤに戻すのかということに、焦点が当たっていましたね」(同)

 それはともかくとして、冒頭の織田代表への狙撃の件だ。なぜ大物組長があらたに注目を集めているのか。

「当時の防犯カメラには緑っぽい洋服を着てマシンガンを持った“ミドリマン”と称された人物がいるのですが、それが中田組長である可能性が警察の側で取り沙汰されているそうです」(同)

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