「恋愛はぜいたく品」の時代で…ryuchellにクロちゃん 売れるカップルに必要なものは「キラキラ」度よりも「イライラ」度?

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タキマキ、三浦瑠麗、青木裕子……注目を集めるセレブインスタ妻たちとの共通項

 それは最近のセレブインフルエンサーたちにも通じる。有名どころでは、「タキマキ」の愛称でおなじみの、元「VERY」モデルの滝沢眞規子さんが思い浮かぶ。夫は有名ブランドのデザイナーで、学生時代のアルバイト先で見染められて結婚。30代の時にスカウトによりモデルになったという華々しい経歴の持ち主だ。インスタでは大豪邸やブランド品の様子が毎日のように公開され、先日は「シャネルで爆買い」とキャプションがつけられてネットニュースになるほどだった。ブランドロゴ入りのバッグを両手に持った夫の隣で、サングラス姿でさっそうと歩く後ろ姿は大きな反響を呼んだ。

 このところとかく話題の三浦瑠麗さんや元アナウンサーでナイナイ矢部さんの妻、青木裕子さんらも、同じようなセレブ妻っぷりで注目を浴びた人たちだ。SNSから伝わってくる、財力ある夫と自慢の子どもと愛されている私、というテーマ。共通項は、もともと芸能人というわけではなく、メディアで急に注目されたシンデレラたちという点だ。だからだろうか、彼女たちは隙の多い発言も多かった。

 滝沢さんはかつて、学生時代に夫から声をかけられた理由を、「主人は、社会に出た生意気な女の人が好きじゃなかったんだと思う」と語り反発を招いた。働き手の中核を担うアラサー・アラフォー女性が読む雑誌モデルとしては失言だった。同様に三浦さんもまた多くのコメントが物議を醸す人であり、青木さんも女子アナ時代はスキャンダラスな発言や行動で話題を集めていた。そうした女性たちが、セレブ然として家族仲の良さやぜいたくな暮らしぶりを披露して注目を集める理由は、やはり「うらやましい」と「うっとうしい」の相乗効果が大きいように思う。

 ただカップル売りタレントにしてもセレブインスタ妻にしても、最も大きなポイントは「別れない」ということに尽きる。「うらやましさ」と「うっとうしさ」の両立には、パートナーとの仲むつまじさが欠かせない。言い換えればどれだけ批判やスキャンダルが出ようと、涼しい顔で「ラブラブでウハウハです」と発信し続ける気力が問われるのだろう。カップルインフルエンサーに必要なのは、赤い糸よりも、白い目で見られても動じない図太さ。キラキラよりイライラ。そんな傾向は、まだまだ続くのではないだろうか。

冨士海ネコ

デイリー新潮編集部

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