「恋愛はぜいたく品」の時代で…ryuchellにクロちゃん 売れるカップルに必要なものは「キラキラ」度よりも「イライラ」度?

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「恋愛はぜいたく品」と言われる時代を反映してなのだろうか、カップル売りのタレントが注目を集めている。安田大サーカスのクロちゃん&リチさんやキックボクサーの才賀紀左衛門さんカップル、離婚はしたもののpeco&ryuchellさんもカップル売りでテレビに出た先駆者だ。カップルYouTuberチャンネルも乱立しており、若い世代の憧れと共感を集めているという。

 自分たちのプライベートを元手に知名度とお金を稼ぐ。かつては「バカップル」と言われたものだが、今は一周回って面白がられているのではないだろうか。美男美女である必要はなく、むしろ毀誉褒貶の多い人ほどビジネスになる。一流芸能人だったらそんなところまで見せないだろう、というあけすけさがカギなのだろう。

 周囲を気にせずイチャつき、キスやハグの写真をアップする。独特の呼び名やおのろけエピソードを公開し、犬も食わないようなケンカの詳細を語る。どこからどこまでが本当かうそかはわからない。芸能界への野心を捨てきれない人間たちの、売名行為ではという批判も少なくない。

 それでも恋愛につぎ込む熱量の高さには、良くも悪くも目を引くものがある。目立ちたがりと言われてもめげない図太さも、人によってはうらやましいものだろう。カップルビジネスのポイントは、「うらやましい」と「うっとうしい」の両方をいかにかきたて続けるかということにかかっているといえるのではないだろうか。

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